データマイニング、マインドコントロールと電波首輪理論の関連性

 インターネット上では様々な意見・感想などが表出されています。現在、個人の表現をインターネット上に表出する事は自由です。もちろん、最近では麻薬売買などの凶悪犯罪の計画や自殺行為の示唆に関しては警察が調査をすることができるようになってきています。これは、凶悪犯罪の防止や、個人生命の安全を図る等の目的でなされる調査で、表現の自由を拘束する意図は含まれていないはずです。
 しかし、一見、個人の表現の自由は保全されているように思えるのですが、実際には個人の監視、さらには個人の意見の監視・個人の周囲の環境への干渉等を目的とする行為や手段はないといえるのでしょうか。私が観察したかぎり、データマイニングをいう「電波の統計」を使って個人の生活習慣や地域社会における個人のアルゴリズム等を調査する事ができることがわかりました。(下記参照)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050802302.html
上記に述べられているアメリカのマサチューセッツ州工科大学(MIT)でおこなわれた実験では、情報を集めるためのプログラムをインストールした携帯電話を使って、被験者の居場所や行動や協力者どうしの接近度、さらには通信のやりとりに関するデータが9ヵ月にわたって35万時間分記録されました。このデータをもとにつくったアルゴリズム(問題をとくための手順・算法)を使って個人の未来の行動を予測しようとしたわけです。その結果、最高で特定集団の全時間における行動の85パーセントを予測できるようになったらしいのです。
この実験で用いられた個人調査(監視)プログラムがインストールされた携帯電話はもちろん被験者の同意のもとに使用されました。通例私たちが使っている携帯電話には個人行動の監視機能はありません。携帯電話を使った監視は個人のプライバシーに関する問題も含めて適切ではないという議論があるからでしょう。少なくとも、U.S.Aでは携帯電話を使った個人追跡は相当な理由がないかぎり適切でないという判断をする裁判所があるのは事実です。
(下記参照)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20051101203.html

 しかしながら、通例の携帯電話でも電源を入れている状態では定時的に基地局と通信を続けていることは明らかです。この定時通信によって携帯電話所持者や基地局(携帯電話会社)は個人位置情報(非固定位置情報)把握する事になります。もちろん、データマイニングを使って個人位置情報のような非固定位置情報から個人の住所などの固定位置情報を入手する事も可能です。さらに、データマイニングから得られた膨大なデータに基づくアルゴリズムがなかったとしても、非固定位置情報のうちの一つである「定期的に長時間電波を発信している場所」がわかれば、調査員を使って個人の住所・勤め先などを特定する事は簡単なのです。

 もちろん、たとえ警察であったとしても、令状がないと個人情報は閲覧できないはずです。しかし、ソーシャルエンジニアリングを呼ばれる方法で個人情報の漏洩は可能になってしまいます。いちどソーシャルエンジニアリングによる人的情報漏洩が慢性化しますと、携帯電話を使った「電波首輪理論」が成立します。電波首輪理論に関しては下記参照してください。
http://infowave.at.webry.info/200609/article_1.html
http://infowave.at.webry.info/200507/article_1.html
ソーシャルエンジニアリングのうちのひとつであると考えられるのが「間接的表現による漏洩です。」つまり、個人情報の閲覧することが可能な人物が個人情報を直接口にせずに、間接的表現や態度を用いて第三者に伝えるという手段です。「人の口に戸は立てられない」といいますが、このような手段によって特定個人の情報はすぐに漏洩してしまう恐れがあります。
 
 U.S.Aでは個人のプライバシーや個人情報保護を考慮してデータマイニングを個人調査に利用しているのが現状です。しかし、まだまだ個人情報の保護という観点では不十分であるという判断が政府説明責任局(GAO)によってなされているようです。(下記参照)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/USNEWS/20050831/220388/
 さらに最近USAではさらなるプライバシー上の問題が出てきているようなのです。USAでは6ヶ月間の期間限定(時限立法)で令状無しの傍聴を許可する法案が可決されたのです。USA国内では以前から、傍聴プログラムについては複数の市民団体から「裁判所の承認や法的権限なしにNSAによって人々の監視が行なわれることは違憲である。」という異議が唱えられていました。(下記参照)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20060119207.html
今後、USAで可決されたような「令状なし傍聴法(盗聴法?)」を許可する法律に関して日本でどのように議論されるかについては注目する必要があります。捜査令状の有無と(社会の)セキュリティに関しては『捜査令状が守るセキュリティ』という論議が下記に掲載されています。(下記参照)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/Security/20040528/1/
ここでは、「安全を確保するにはどれだけ自分のプライバシーをあきらめなければならないか」といった誤った質問ではなく、「警察などが司法当局の監視無しに新技術を使うことを許すべきか、それとも監視下に置いて説明責任を負うよう求めるべきか」という質問を提起することこそが正しいという判断をしています。さもないと、「セキュリティのために」と言いながら,実は「捜査機関に対する監視と説明責任を小さくすることでその力を強める」ことを目的とした令状無し捜査の推奨にすぎなくなることを指摘しているようです。令状を必要とする捜査技術が多くなるほど社会のセキュリティは向上すると筆者は述べています。ここでいう新技術とはGPSの技術、ETCの技術等が挙げられていますが、この他にICタグ技術、Nシステムの技術も列挙できます。これらの技術は、個人情報保護が軽視・無視されれば常に「電波首輪理論」を成立させることのできる技術なのです。

 さらに、特定の個人・集団(調査対象・被調査者)に対する調査・監視をしながら 調査対象の周囲の人々の集団思考をコントロールしようとする 試みがすでに 始まっているように感じられるです。そのような場合には「ターゲット」と呼ばれる諜報機関や調査員にとって不都合な調査対象者」がいる可能性が高いようです。 電波首輪理論を使ったマインドコントロールシステムの場合は、ターゲット(被害者) が周囲の変化に気づいたときにはターゲット本人の周囲では「ほのめかし」・「悪評流し」 などの嫌がらせ行為がすでに行われてしまっていることが多いと考えられます。

「マインドコントロール」というシステムの中には、当然、 次のような行為が含まれます。

1.「ほのめかし」・「悪評流し」という調査対象の周囲の人々の心理に対して直接影響を
与える行為。(ここでいう「ほのめかし」は調査対象以外に対して行われるものです。)

2. 調査対象(ターゲット)の周辺に悪い状況を間接的につくり、調査対象の心理に悪影響
 を与える行為。 ここでの「悪い状況」の中には1.によって生み出された周囲の人々から
 調査対象者に与えられる悪い状況や悪影響も含まれます。

1.で挙げている嫌がらせ行為にはターゲットの 周囲の人々に対して直接的に調査対象(被調査者)の悪印象を与えていくと同時に、2.で述べたような調査対象者(被害者)に係わる間接的状況を悪くするという2つの効果があると考えられます。また、2.で述べている「悪い状況」の中には1.で 述べた「ほのめかし」・「悪評流し」によって生み出される「悪い状況」以外の間接的に生み出された 「悪い状況」も含んでいます。

 今後、このようなマインドコントロール行為は選挙活動にも使われるようになっていく可能性があります。ちなみに、現段階では、すでに交番警察官のGPS付き携帯電話の所持が義務づけられることが決定され、一部で試行がされています。携帯電話をエージェントして考える電波首輪理論についてだけだなく、実際の電波首輪を持った警察官(エージェント)がちまたを闊歩するようになります。今後は、あちらこちらで「あからさまな」マインドコントロール行為がなされる可能性もあるでしょう。今後の動向をできるかぎり注視することが必要になります。

(参考)
今年(2007年)に見つけた本です。
日経BPから出版されている『プロファイリングビジネス』ロバート・オハロー著 中谷和夫訳という本なのです。とても参考になりました。
(下記参照)
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P44650.html



 
 

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この記事へのコメント

eye2u
2008年04月29日 17:32
Tea & Coffee Time様

突然のコメント、誠に申し訳ございません。

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